サーフィンとボブディランはイメージとして結び付かないと考えている人も多いものです。
音楽の世界とサーフィンには固定観念があり、これまでその音楽はほとんど聴いたことが無く古いフォークロックの神様と言う印象しか無かったのですが、サーフィンを始めたばかりで上達してないことに悩んでいた時に、その歌詞の意味を理解して背中を押されたことがきっかけで今では大好きな歌手になってしまいました。
サーフィンをやる機会はもう余り無いのですがボブディランは常に聞いていたいものです。
海の家で鳴っていたボブディラン
ボブディランの歌に触れたきっかけは先輩にサーフィンを教えてもらうために初めて行った海の家の中での出来事でした。
海の家のオーナーが好きらしくいろいろな曲が続けてかかっていたのを覚えています。
他の海の家では流行の海の歌が流れていたのですがその場所だけはちょっと異質な感じで、最初は変なところに入ってしまったなと言う印象がありました。
しかしそのメロディーを聞いているうちになんだか気持ちが落ち着いてくることを感じたのです。
先輩はこの海の家のオーナーがボブディランが好きであることを知っていたらしく、初心者にとって気持ちを落ち着けることが大切だと言う意味を込めてこの場所に連れてきたのだと後から語ってくれました。
私は当時英語がよくわからなかったのですが所々聞こえてくる単語をつなぎ合わせていくとなんだか気持ちが落ち着き、初めてのサーフィンも緊張することなくスムーズにできたことを覚えています。
決して初めから上手に波に乗れたわけではありませんが。
端っこに居た初心者さんが燃えていた
このときのエピソードの中でもう一つ鮮明に覚えていることがあります。
それは私と同じように初心者らしき人が海の家の端っこでボブディランの歌を体でリズムをとって聴いていたことです。
その人は海の家が初めてではないらしく、むしろサーフィンをするよりもこの海の家にボブディランを聞きに来ているような感じの人でした。
目を閉じて体を揺すりながらリズムに合わせて口ずさんでいるのを見たときには少し違和感がありましたが、自分でもその時のボブディランの歌の歌詞を調べてみたときに思わず口ずさんでしまうような歌詞であることを知り、心を打たれたことを覚えています。
最近では世界的にその旨の内容が評価されていますが、歌の世界でこれだけ人を感動させ引き込むその才能は非常に素晴らしいものがあると今でも感じます。
決してボブディランの歌でサーフィンが上達したと言うことでは無いのですが、新しいことを始めるときに気持ちを落ち着かせ背中を押してくれるような子の内容が今でも魅力的なものとなっています。